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「温室効果ガス排出量算定に関する公開シンポジウム  〜こうして求める約束期間の排出量」

  ■講演4:「クリーン開発メカニズム(CDM)の仕組みと現状」 [pdf: 190KB][zip: 170KB]
水野 勇史(みずの ゆうじ)
財団法人地球環境戦略研究機関 市場メカニズムプロジェクト・マネージャー

 

講演概要:
クリーン開発メカニズム(CDM)とは、途上国における温室効果ガスの追加的 な排出削減に対して、取引可能なクレジットを付与するという市場メカニズムであり、京都議定書によって初めて導入された制度である。CDMは先進国に先例 があった訳でもなく、途上国にとってのみならず、歴史的に初めての試みであ った。この制度を京都議定書における概念レベルから、マラケシュ合意における基本ルール制定、そしてCDM理事会における度重なる検討による詳細ルールの 制定までは決して容易な道のりではなかった。しかし「実施しながら学ぶ」と いうアプローチにより、今では1100件を超えるCDMプロジェクトが国連に正式登 録され、それらのプロジェクトからの2012年までに発行が見込まれるクレジッ トは12億tを超えている。しかしCDMには、例えば世界的に見たプロジェクトの 偏在、追加性証明の困難さや登録までの手続の複雑さといった様々な課題が存 在しており、継続した改善が必要となっている。

また気候変動問題に関する2013年以降の国際枠組みの議論が盛んになっている中で、CDMが今後どうなるのかについての関心も高まっている。CDMは京都議 定書に基づく制度であるが、京都議定書が継続するのか、仮に継続する場合でもCDMに大幅な変更はないのか、また継続しない場合にCDMはどうなるのか、といったことである。現在の途上国におけるCDMに対する強い支持、すでに多くの関係者がCDMに関連するビジネスに携わっていることから、CDM又はCDMと類似の 制度は2013年以降も継続されていく可能性が高いと考えられる。しかし先に述べたような課題から、逆に現在と全く同じ制度として継続される可能性は低い と言える。2009年のコペンハーゲンにおけるCOP15において、気候変動問題に関 する新たな国際枠組みの合意が目指されているが、CDMの将来はその枠みにおける重要な要素の1つといえる。

 


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